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業務用米が足りない! おにぎり値上げ?

投稿日:2017年12月21日 更新日:

業務用米に異変が起きています。

現状は
大手コンビニのローソンは10月末、全国約1万2700店でおにぎり商品の一部で値上げに踏み切り、首都圏を中心に300店舗を展開するスリーエフでは今年度、おにぎりの価格を見直し、扱っている約30種類のうち3分の1に当たる商品で、価格を1個当たり5円上げました。

「すき家」は一部メニューの値上げを検討しています。
このほか、「サトウのごはん」で知られる佐藤食品工業が、パックご飯の一部の価格を改定する方針とのことです。

複数のコンビニやスーパーにおにぎりを納入する関東の業者は4月、納入価格を据え置いたままご飯の量を5グラム減らしました。実質的な値上げです。

農林水産省によれば、コメの総消費量は年々減少傾向にあるなかで、外食などでのコメの消費量の割合は増えているとのことです。

米の種類は、その使い道から3つに大別されます。
「家庭用米」一般家庭向けに売られているお米です。

・「業務用米」外食などに使われるお米がこれにあたります。

・「飼料用米」家畜のえさになるお米です。

今回の値上がりは業務用米です。

基本的にモノの値段は需要と供給のバランスで決定されます。ということは業務用米の供給量が需要に追い付いていない事が原因となります。

農林水産省の試算では、市場で必要とされる業務用米の量は250万トン。120万トンの生産に対して130万トン不足していることが分かっています。

その原因とは?
何故業務用米だけが不足しているのか?
その裏側にあるものは何か・・・

その原因は国のコメ政策の変更が影響していることがわかってきました。

2018年から、減反政策が廃止されます。
3年前から新たに、飼料用米制度が作られました。

これまで国は、農家が生産するコメの量を調整する「減反政策」を実施してきました。
国が直接関与することで、コメが余って価格が値下がりするのを防ごうとしてきました。
しかし、こうした国任せの制度のもとでは農家が競争力をつけることはできないとの結論から、今年(2017年)いっぱいで廃止することにしました。

ただ、国としてはいきなり関与をやめるわけにはいきません。そこで、一定の需要がある家畜のエサである「飼料用米」を作ることを促すため、補助金を増やすことにしたのです。

このことにより業務用米から飼料米への転換が起きました。
さらに業務用米不足に拍車をかけているのが、全国に広がる「ブランド米」競争です。

何故ブランド米なのか?
2016年度の主食用コメの1人当たり消費量は約54キロであり、ピーク時(1962年度の118キロ)の半分以下に落ち込んでいます。
消費減退に対応するため、各産地は地方創生の期待も込めて、高価格の新品種を相次いで打ち出し、売れるコメづくりに取り組んでいるためにブランド米競争が起きています。
減反政策の廃止をにらみ、より収入が見込めるブランド米の生産を柱にしようと考えた結果なのです。

日本のお米の品種の数は、国に品種登録されている数が. 839品種(2016 年 3 月 31 日時点)あります。 このうち、主食(ごはん)用として多く作られているのは. 270品種 くらいです。 また、もち米で多く作られているのは70品種くらい、日. 本酒用のお米(酒米 )で多く作られているのは100品種く. らいあります。
資料:農林水産省「品種登録 ホームページ」

これまで、コメを生産する農家と、使う側の食品メーカーなどの結びつきは弱く、安定的な取り引きになっていなかった部分があるために農家と食品メーカーが直接結びついてあらかじめ契約することで、一定の価格で業務用米の生産ができるような取り組みを国が一層促していくことがより重要になってきます。

農林水産省 穀物課 川合豊彦課長の話。
「中食・外食、コンビニ、弁当業界が求めている品物(コメ)、これの作付けでミスマッチが生じているのは事実。需要に応じた生産に向けて、しっかり取り組んで行くことが大切。」とのことですが、

減反政策の廃止と飼料用米制度の実現によってこうなることは容易に予測ができたことだと思うのですが・・・

-生活

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