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海苔も不作 意外な原因とは?

投稿日:2017年12月24日 更新日:

海苔をはじめとした海藻類の多くは、”冬”の生き物です。
「世界で日本人だけが海藻を消化できる腸内細菌を持っている」と言われています。
焼かない海苔は、外国人の胃では消化されずに出てきてしまうそうです。

海苔はたんぱく質、食物繊維、ビタミン、カルシウム、EPA、タウリン、ベーターカロテン、アミノ酸などが豊富に含まれており栄養に富んでいて、日本人の健康寿命を延ばすのに必要な食品です。

海苔の生産が4年連続で減少しており5割増しの値段になっています。

現在海苔の生産は、全国17県で行われています。年間の国内需要は年間で約85億枚とされています。ところがこの 5年間でもっとも豊作だった2012年でも生産枚数は82億枚にとどまっています。

長い海苔の歴史の中で、不作の時期もあったようですが、いままではそれを埋め合わせるように豊作や大豊作の時期もあり問題はなかったようでした。
しかし、現在は海苔の生産力が低下していることに加えて、これまで周期的に訪れていた豊作がないことや毎年の生産量が低下していることで流通在庫が確保出来ていない状況があります。

海苔の養殖方法には支柱柵養殖と浮き流し養殖の2種類があります。

浮き流し養殖は水深の深い場所で行われる方法です。一方の支柱柵養殖では、以下のような条件が揃っている場所が海苔の生産に適した場所とされてきました。

  • 遠浅の海
    支柱柵養殖では海に支柱を立てるため、水深が浅いことが条件となります。
  • 潮の満ち引きが激しい
    支柱柵養殖では潮の満ち引きを利用し海苔が海中にある時間と空気に触れる時間を作り出します。これが大きな特徴です。このことによって柔らかい仕上がりになり口どけのよい海苔に仕上がります。
  • 海水と淡水が混ざり合う場所
    川の水にはたくさんの栄養が含まれています。そのため、海水と淡水の混ざり合う場所は海の栄養と川の栄養を含んだ豊かな環境となります。

    不作 その原因は!
        • 海苔の生産にとって、海の状態が非常に大切で影響を受けます。特に海水温が高いと冬の生き物ですから生育不良になりますし、低栄養塩、病害などが重なると不良に拍車がかかるそうです。
        • 台風による収穫の遅れがあります。
        • 千葉県では魚による食害の報告もあります。
          黒潮が東京湾に流れ込み、アイゴやクロダイといった雑食性の魚がのりの芽を食べてしまう食害が大きな原因の一つだと言われています。
          ネットを張るなどの対策をしていますが、手間がかかりその分収穫に悪影響を与えています。
        • 意外なことに海がきれいになり過ぎた結果として海苔が色落ちをし、商品にならなくなっています。海水と淡水の混ざり合う場所は海の栄養と川の栄養を含んだ豊かな環境となります。
          生活排水に含まれるリンなどが下水処理能力の向上により減ってしまったために海がきれいになったのですが、豊かではなくなってしまった結果です。

    県別の生産量と特徴

    1位 佐賀県有明 17.9億枚 22%
    支柱柵養殖です。口にしたときのとろけるような甘さと、口どけがいいのが他の地域でとれる海苔と異なる特徴です。

    2位 兵庫県県瀬戸内 14.2億枚 18%
    水深の深い場所で行う浮き流し養殖が中心で、早い潮流の中で育った海苔は長時間水分にさらされても、型崩れしにくく色や味・香りが長持ちするため、巻きずしや直巻きおにぎり、ラーメンのトッピング等に最適です。

    3位福岡県有明 11億枚 14%
    支柱柵養殖です。艶のある黒褐色の色が、火であぶるとサッと緑色になり、香ばしい匂いです。

    4位熊本県  8.8億枚 11%
    支柱柵養殖です。栄養価の高い海苔で有名です。

    5位宮城県 6.8億枚  8%
    浮き流し養殖です。かすかな甘さと風味が別格です。

    上位5県で73%の生産量です。
    支柱柵養殖と比べると浮き流し養殖の海苔は味わいがやや淡白とも言われています。

    鮭、イクラ、シラス、業務用米、さらに海苔の高騰によりおにぎりは高級品になってしまうのでしょうか・・・

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