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健康

あなたは何種類の薬を飲んでいますか?

投稿日:2017年12月29日 更新日:

朝日新聞によると、医師が処方した多くの薬を患者が飲み続けた結果、具合が悪くなって救急搬送される例が後を絶たないとのことです。
私も以前に7種類の薬を服用していた経験があります。
とくに何があったという事はなかったのですが、調子は良くはなかったですね。
高齢になると病院にかかり、薬を飲むことが多くなります。
これは仕方がないことですが、本当にそれだけの薬の服用が必要なのかのを検証する必要があります。
「高齢者では、処方される薬が6種類以上になると、薬の副作用を起こす人が増えることが分かっています」と専門家は言います。
厚生労働省の「2015年社会医療診療行為別統計」によれば75歳以上の高齢者の約4人に1人が7種類以上の薬を使っているとのことです。

通常、患者のカルテは病院ごとに作成されており、他の病院のカルテは確認できません。

薬局の薬剤調剤履歴も同様に、他の薬局の履歴は確認できません。
そのため例えば、内科医で処方された鎮痛剤と歯科医で処方された鎮痛剤が重複してしまい、想定の2倍の量を服用してしまうケースが当然起こりえます。

薬の副作用
薬の副作用が起こる最も大きな原因は薬の重複です。
複数の病気を抱えている人は、複数の医療機関を受診している場合が多いですね。
1つの病院内で複数の科が連携して、患者さんの薬を管理している場合はいいのですが、そうではない場合はそれぞれの医療機関の医師から薬が処方されます。
しかし、医師は患者が他にどの病気でどの診療科に通っているのか、教えてもらわなければ分かりません。

当然、どういう薬を飲んでいるのかを知ることもできません。

さらに薬をもらう薬局が、それぞれの医療機関の近くにある保険薬局で、
お薬手帳もそれぞれの薬局で作ってもらったものを分けて使っているというような場合、薬剤師も患者の薬の全貌をチェックすることができません。

こういうことが原因で薬の重複が起こってきます。
重複して処方されやすい薬には、胃薬、便秘薬、鎮痛薬、睡眠薬などが挙げられるそうです。

薬の重複で起こりやすい副作用にはふらつき、転倒、物忘れが多いとのことです。
他にもうつ、せん妄(興奮したり、ボーっとしたりする症状)、食欲低下、便秘、排尿障害などが起こることもあるということです。

こうした副作用は認知症の発症や進行の原因につながってきます。

もう一つ問題になるのが、薬の飲み合わせです。
「他の診療科でどのような薬が出ているのかをそれぞれの科の医師が知らないと、作用がまったく逆の薬が投与されてしまう場合もある」とのことです。

厚労省はまず実態解明を進め、科学的な根拠を基に危険な薬の組み合わせなどを医師や薬剤師に示し、対策を一層強化する考えとのことです。
高齢者の健康を守るため、医療関係者も積極的な取り組みが求められているのが現状です。

どうすれば良いのか?
日本薬剤師会は、「かかりつけ薬局(かかりつけ薬剤師)」を持つことを薦めています。
薬の重複や飲み合わせの問題は、その人がどういう薬を飲んでいるのか、
トータルで医師や薬剤師が管理できれば、容易に解決できます。

複数の医療機関を受診している場合は、それぞれの医師にどこでどういう病気の治療を受けていて、どういう薬を飲んでいるのか、きちんと伝えることが重要になります。

また、お薬手帳は1冊にまとめること。薬はいろいろな薬局でもらうのではなく、かかりつけ薬局でもらうこと。
かかりつけ薬剤師を作り、飲んでいるすべての薬を管理してもらうようにすることが大切です。
さらに薬とうまく付き合っていく「患者力」を高めることが大切になります。

患者力とは患者の方にも、医療者に任せきりではなく、自分自身が安心・納得し、後悔のない医療を受けるための努力が必要になってきます。

「患者力」に明確な定義はないようですが、以下のような知識や技術を身に付けていることが条件になっていることが多いようです。

◎あふれる医療情報の中から最適なものを見極める力

◎自分の病気や病状のことを正確に理解する力

◎受けたい医療を受けられるように医療者と交渉する力

◎医療者と適切な信頼関係が構築できる力

◎人任せにせず積極的に医療に参加する力

◎自分が納得のいく医療を受ける力

◎自分の病気と向き合う力

◎自分の気持ちのコントロールができる力

かつて日本の医療現場での治療方針の意思決定は、医師が提案してきたものに患者が従うといった形でした。
そのような場合、「患者力」はあまり求められません。
しかし、1990年代後半頃から、患者の自己決定権のトピックスを開く自己決定権.自己決定権を実現するシステムあるいはプロセスとしてインフォームドコンセント(「説明と同意」)が医療現場に取り入れられるようになりました。このために患者の「患者力」が問われ始めました。

自分の身体と病気に責任を持ち、医師任せにしない。
自分の身体は自分で守るという意識が必要です。

 

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