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マッスルマダイ⁉ ゲノム編集とは⁇

投稿日:2018年1月5日 更新日:

2018年1月3日 朝日新聞に気になる記事が載っていました。

マッスルマダイとは近大マグロで有名な近畿大学と京都大学が共同でゲノム編集をしたマダイのことを言います。
和歌山県・白浜町、ここで、京都大学と近畿大学が共同でゲノム編集をした魚を育てています。
普通のマダイに比べると、背中が大きく盛り上がり、腹も膨れていて、包丁を入れると、モッチリ軟らかいとのことです。

ゲノム養殖という最新技術で、筋肉の増え過ぎを抑える遺伝子を働かなくさせ、限界まで筋肉量を増やした養殖のマダイをこう呼びます。
通常の1.5倍の大きさになるといいます。

ゲノムとは

生物が生きていくのに最小限必要な染色体の1組。あるいはその1組の染色体に含まれる遺伝子の全体。近年では定義を拡大し,ウイルスやミトコンドリアなどの核酸1分子をもゲノムと呼ぶそうです。

ゲノム編集とは

アメリカで開発された技術です。
生き物の遺伝子は4種類の「塩基」と呼ばれる物質で出来ています。
それぞれの塩基は、特定のタンパク質などと結合することが分かっており、その性質を応用したのがゲノム編集です。
「ミオスタチン」という筋肉の成長を抑える遺伝子があります。
ミオスタチンが働かなくなると、細胞の一つ一つが成長し、通常より大きく育つのです。
目的の遺伝子と結び付くタンパク質などを並べ、それを細胞の中に送り込むと、何万もの遺伝子の中から目的の遺伝子を探し出して結合します。
これに遺伝子を切る物質を乗せておくと目的の遺伝子を切断し働かなくすることができるのです。これがゲノム編集です。

ノーベル生理学・医学賞受賞の山中伸弥さん(京都大学iPS細胞研究所所長)。
「今までの品種改良は、多くの部分は偶然に生じる遺伝子の変化、これに頼って長い年月をかけて少しずつ品種改良をしてきたんですが、今回のこのゲノム編集というのはもう狙い撃ちで、この遺伝子、この機能のこの遺伝子をこう変えて、そして自分たちの人類にとって役に立つ品質に変えようという、しかも短時間で。今までちょっと考えられなかったような技術ですから、研究者としてもいまだに驚きの気持ちでいっぱいです」と言います。

現状は

現在このような食べ物をどう扱うかは世界中で論争になっているとのことです。
日本においても本格的な議論はこれからです。
その一方でゲノム編集による食べ物の開発は国内でも次々に進んでいます。
例えば、2週間傷まない高糖度のトマト。養殖しやすいおとなしいマグロ、など・・・。

よく言われる遺伝子組み換え作物との違いは何か?

遺伝子組み換えは主に他の生物の遺伝子を組み込み、新しい性質を持たせるもの。
国は安全と判断した食品に限って流通を認めています。
マッスルマダイには他の生物の遺伝子は入っていませんが、安全性はまだ確認されていません。

近大マグロとは?

稚魚を天然から捕獲して養殖した蓄養マグロと異なり、養殖施設で人工孵化した完全養殖マグロであり、これによりマグロ資源の減少を防ぐことが可能とされる。
2002年6月に完全養殖に成功するに至っております。

最後に

食用魚介類の2016年度の自給率は56%で、過去10年間で最も低いとのこと。
乱獲によって資源の枯渇も進んでいる状況です。
「日本で魚を食べ続けるためにも、養殖の生産性の向上がますます大事になってくる」と養殖技術を研究する近畿大学水産研究所の家戸教授は力説します。

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